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2014年7月16日

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プレカットの打合せ

現在の木造住宅では、住宅の躯体部分となる柱や梁・土台等は、大工さんが一本の木から加工して造る(刻みといいます)のではなく、木材業者さんの工事でコンピューターで管理する加工によって造られ、その部材を家造りの現場へ運ばれる方法が主となっています。
このような管理された工場によって加工された住宅の柱や梁・土台等の資材はプレカット資材といいます。
プレカット資材のによる木造住宅が一般化して手刻みによる工法は過去の工法となった現代の家造りですが、プレカットのよって住宅の資材加工の正確性と安全性が実現するかわりに、間取り図さえあれば、木材業者さんのプレカットCADのオペレーターによって、柱の位置、耐力壁の配置から始まって梁の掛け方までを任せてしまう事が普通になってしまい、実際の家造りの計画の段階で柱の位置すらわからないまま、お客様との家造りの計画を進めてしまうという傾向にもなってしまっています。
皆さんがよく目にする図面で、柱の位置を明記している図面は、どれだけあるでしょうか?
柱の位置・配置がわからなければ、柱に掛ける横架材である梁の掛け方もわからず、まして、住宅の耐震性・安全性のかなめである耐力壁の配置もわかりませんでの、その住宅の耐震性もわかりません。
プレカットによる住宅が常識となった現在の家造りでも、本来の家造りの計画の段階からプレカット業者任せではない家造りの構造計画を実施する事が正しい家造りの方法です。

家造り

今日は、これから始まる家造りの現場での住宅工事の為に、木材業者さんと一緒にプレカット資材の打合せを実施していました。
先に、設計図書として柱や耐力壁等の構造部分を明記した設計図書と基礎図面と共にプレカット図面も作成されています。
プレカットの打合せでは、基礎伏図と土台伏図との確認から始まります。
高耐震化した現在の住宅では、基礎と土台・柱を連結する基礎のアンカーボルトの設計が重要になります。
住宅の耐震性から算出されたN値という引抜き強度に適合するアンカーボルトの設計が適切であるか?の検討から始まり、耐力壁のレイアウト、梁の掛け方、火打材の位置、柱のよせ方向の位置、母屋・垂木等の小屋組みの構成・・・。
住宅の躯体部分の構成を適切なプレカットの加工図面とされているかを何度も確認をしていきます。
その住宅を設計した設計管理者として、間取りの計画の段階から住宅の躯体構成を考えながら家造りの計画を進めてきたらこそ出来る打合せ内容です。
プレカット資材の打合せでは、構造的な安全性のほか、使用される資材の確認も同様にチェックがされていきます。
家造りの計画では、お客様御家族と一緒に接する事が出来る者は限られています。
全ての家造りの仕事に関わる者が計画の段階からお客様御家族と接する事は出来ません。
ならば、お客様御家族と接する者が総括して家造りの計画から住宅工事までを管理を実践しなければ、お客様御家族の家造りへの想いを実現する事は難しい事です。
幸せ家造り工房が、お客様御家族と一緒の計画の段階から住宅工事の管理や現場掃除、メンテナンスまで一貫して行動するのは、その為です。
お客様御家族の家造りの想いを実現する為に、今日のプレカットの打合せも厳しい目で確認をして、時には叱咤して、打合せが続けられていました。
住宅の設計図書を読み込む事が出来るスキルを持つ者は限られています。
まして、その計画の意図を理解する者は、更にまれです。
業者さん任せにして進める家造りではなく、設計管理者が総括して進める家造りが正しい家造りの方法です。

耐震性こそ余裕を

幸せ家造り工房の家造りにおける設計での基本に、その住宅に求められる性能以上の性能に余裕をもった住宅設計があります。
現在の家造りの事情では、住宅会社側の都合のコスト削減の為に住宅に求められる性能のギリギリでの住宅設計による家造りが多くみられます。
住宅に求められる性能の一つが、住宅の安全性である耐震性、住宅の強度です。
建物の法律である建築基準法でも、住宅の強度の基準が指定されています。
では、建築基準法で定められている住宅の強度さえクリアーしたギリギリの性能の住宅が正しい家造りであるか?
幸せ家造り工房は、NOと考えています。
住宅の強度を実現する為の耐力壁を構成するモノが筋交いです。
例えば、住宅に住んでから、後にエアコンを設置する為に外壁にダクト穴をあけた場合、その住宅の設計資料がなかったり、住宅の構造に精通した業者さんでない場合に、大切な筋交いを欠損していますという事故例は多く聞きます。
ギリギリの耐震性能で設計された住宅であったら、その時点で、その住宅は危険な住宅となってしまい、大切な御家族の安全を守るのが難しくなってしまいます。
住宅は、建ってから何十年もの長い月日を過ごす器です。
この長い年月の間に、どのような事があってもおかしくありません。
だから、性能に余裕を持たせる事によって、想定されたアクシデントでも、必要な住宅の性能を維持出来る家造りをする。
そういった姿勢が、お客様御家族を大切に想う家造りであると考えています。

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