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2006年1月22日

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災害の時に家造りの現場は?

今回の震災で被害は拡大するばかりで、その流される映像を見ると痛くなります。
自分の家があった場所に何もなくなってしまっている被災者の悲痛の声が頭から離れません。
では、実際の家造りの工事中の現場で、災害がもたらしたモノは何だったのでしょうか?
現在の木造在来工法での家造りで例にすると、皆さんは上棟工事という住宅の形が出来上がること(屋根の野地板までが伏せられる工事)によって、丈夫で強い家が建ったと思われるかもしれませんが、そうではありません。
一般の在来工法ですと、木材の接合部をボルト金物で固定するまでは、接合部の本来の強度は発生していません。
住宅会社によってもの建て方が違いますが、上棟時にボルト金物の締め付け作業をやらずに、後日、締め付け作業をする場合、上棟直後に揺れ等の力がかかった場合、倒壊の危険があります。
同じ木造工法でも、大手のHMも採用する金物接合工法(メタル工法も含まれます)ですと、ボルト金物締め付け作業ではなく、上棟時にドリフトピンを打込む作業で接合部を設計時の接合強度とする為、上棟時には住宅の柱や梁の接合部は本来の強度が発生する為、揺れ等の力に強く、倒壊の危険は減少します。
まだまだ、この岐阜地方では一般在来工法が多く、金物接合工法で木造住宅を建てる住宅会社は少ないのが現状ですが、家造りの現場での地震時には金物接合工法の住宅の方が被害を防ぐ事が出来る率が高いのは否定が出来ない事実です。
金物接合工法の住宅の接合部の設計強度は、一般の在来工法の住宅の接合部の設計強度に対して約2倍の接合強度があります。
また、住宅のおいて本来の設計強度の耐震性は耐力壁の施工がされた状態からである事も知っておいてください。
今回の震災によって、住宅の資材である合板業界も大変な被害にあいました。
合板の供給は、これから非常に品不足になる事になります。
市場では既に合板の買占めをする業者の存在を聞きます。
震災特需と言って私欲に走る業者の存在には憤りを覚えます。
昨年から続く断熱材の供給不足に続き、合板の不足により、岐阜でも家造りの現場では非常に厳しい状況になります。
震災の復興を目指す地方の方々の苦労は、合板等の資材不足によって更に拍車が掛る事になります。
家造りに携わる者は、人の幸せになる為の生活の場を造る者としての認識をもって、毎日の家造りをしていかなくてはいけません。

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