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2006年1月22日

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水の流れ

雨が降ると敷地内に降った雨水は、一般的には敷地内の土に吸収されたり、道路の排水路(側溝)に流れていきます。
住宅における敷地では、こういった水の流れが発生するわけですが、敷地外から雨水が流れる事はないように、道路の計画がされて道路を流れる水は道路の勾配にそって道路側溝に流れていきます。
ただし、そういった土地の条件で建つ住宅ばかりではありません。
山沿いの傾斜に建つ住宅の敷地の場合は、山上から水が流れ込む敷地の条件の場合があります。
山沿いの敷地は、山の岩盤が支持層になるという利点がありますが、岩盤が浅い為に水のはけの悪い現象が出ます。
降った雨水は、土地の表面を上から下へ走る事になります。
住宅の敷地内での水の流れと同時に山上から走る水の流れをつかむ事が必要になります。
現在の家造りの現場の土地も山上からの水の流れが発生する土地です。
山上の道路の水が本来の水路に流れ込む事無く(水路への勾配がとれていない道路の為)下へ水が流れます。
土地勾配
敷地は一般の住宅用地に比べて既設の住宅撤去後にお客様から御相談のあったの広大な広い土地です。(住宅用の分譲地で例えると5軒ぐらいは建ちます)
土地の基準の高さとなる住宅の高さが決まり、仮設物が無くなって排水設備の工事に支障が出ないタイミングを待って、広大な敷地の各ポイントの高低差を測量して意図的に水の流れを土地に造ります。
排水施設
水の排水の為の設備に水が流れるように工事をして、最終に敷地外の山下側の水路へ放出する事になります。
非常に広い土地ですので、水の流れを観測して、いかに安全に周辺環境にも影響のないように配慮する難しい計画でした。
解体現場
現在の解体工事中の家造りの現場の状況。
一般的な住宅用の敷地の場合、雨水の水の流れは土地前面道路の側溝へ流れるように土地の勾配を意図的に造ったり、水路を敷設して道路の側溝へ放流する土地の形状を造ります。
水はけもよく、土地表面を水が走る現象も多くはありません。
家造りでは、自然を相手にモノを造りだす仕事でもあります。
自然への観察力・周辺環境への影響も洞察する力が必要になります。

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