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2006年1月22日

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住宅の重ね着

皆さんは素肌にレインウェアーを着た経験はありますか?
暑い夏場なら瞬く間に汗でグッショリ、冬場でも体感に感じる事がない程度に汗をかいて、次第に寒く感じるはずです。
これは、発汗した汗が残る事によって体温を奪われる為ですね。
冬の寒さを防ぐ対策として発汗した汗の対策が保温対策と共に重要になります。
その為の衣類のレイヤリング(重ね着)です。
前回、省エネと健康住宅の工法であるWB工法の住宅が衣類のレイヤリングシステムに共通すると書きました。
では、他の一般的な高気密を主とする省エネ住宅では共通しないのか?
透湿効果による違いの点です。
レイヤリング
WB工法の住宅では室内からの湿気を透湿効果によって壁内に取り込んで、暖かくなると屋外に放出するプロセスが働いています。
また、WB工法の住宅の壁内の構造をみた場合、衣類のレイヤリング(重ね着)によく似た構成になる事に気付かれるはずです。
レイヤリング
従来の高気密による住宅の壁内の構造の違いは、ミドルレイヤーとベースレイヤーの違いです。
ミドルレイヤーに主断熱+保温層であるデッドエアースペースを設けている事。
このデッドエアースペースが寒い時には保温層に、暖かくなると煙突効果によって湿気を屋外に放出する空気の流れを作ります。
ベースレイヤーは住宅の部屋の内壁と考えてください。
WB工法の住宅の内壁はPB材の上に自然素材の透湿クロスによって構成されて室内の湿気を透湿します。
これが、一般的な住宅だとビニルクロスによって透湿性がない造りとなってしまうわけです。
現代の家造りでは、住宅は省エネ対策として何重にも重ね着をしています。
ただし、その重ね着はベースレイヤーをレインウェアーにするような考え方が多く、WB工法のように衣類のレイヤリングシステムと同様なプロセスの造りをしている住宅は少ないのが現状です。
前回の最後に身体の汗は、住宅の結露であると書きましたが、住宅の結露の原因となる主たる湿気の発生原因の一つが生活する人の汗である事も知っておいてください。
現代の家造りでは、換気システムが生命線であり、換気システムが止まれば水もしたたる住宅になる事もあります。

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