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窓と壁の関係
昨日にクリーニングが終わって、住宅の内部の全貌があらわになった家造りの現場です。
窓からの明るい陽射しが室内を明るく照らしています。
住宅の窓は、居室の明るさと暖かさをもたらして、新鮮な風を取り込む大切な住宅の部分です。
クリーニングが終わると、家造りの仲間のサッシ業者さんが、住宅の設置された窓サッシ・玄関扉等の仕上げの工事になります。
幸せ家造り工房の住宅は全ての窓サッシが省エネ性能の高い樹脂サッシの仕様になっています。
それぞれの窓サッシ・扉の建具の微調整、防犯用のWクレセントの取り付け、網戸の設置がされていきます。
住宅の快適な生活に必要不可欠な窓サッシですが、反面、安心で安全な家造りの為の住宅の構造的な強度・耐震性という面では反対の意味合いとなる事を御存知でしょうか?
多くの人(住宅業界の者・住宅のプランに係る者も含んで)が、住宅は太い柱に梁が掛かれば強い住宅になるという誤解・認識をもっています。
確かに、従来の在来工法では柱のホゾ穴という断面欠損という面もあって接合部の強度の為に前記の認識は間違いではありません。
でも、実際の住宅の強さに関しての重要な要素は、住宅の耐力壁という壁の存在です。
明るい家・人が出入りする為に大きな窓を付けたり、住宅の採光を取り入れる為に窓ばかりを連ねたり、壁の存在しない窓だけの壁面や出角・入り角の住宅を計画した場合、強くて安全な住宅を支える耐力壁となる壁の存在が無くなってしまいます。
住宅強度を知る上での構造計算である耐力壁の計算では、住宅の全体での耐力壁量で判定する為に、例えば、南側に窓が集中している住宅とバランスを考えて窓を配置した住宅でも同じ壁量であれば同じ結果になってしまいます。
まして、存在壁量が建築基準法の決まりのギリギリとなっている住宅では、バランスを取る思案をする事も難しくなってしまいます。
住宅の計画では、窓は重要視する傾向がありますが、壁の存在を邪魔な存在としてなるべく少なくするような傾向が多くみられます。
この傾向は、家造りのプロとなる者でも同様です。
窓の存在と同様に壁の存在も大切に考える事によって、快適で安心・安全な家造りが実現出来る事を知ってください。
住宅の基本
現在の家造りでは、多くの性能を求められます。
家造りに求められる性能は多様化するばかりです。
多様化する性能にばかりではなく、家造りに求められる基本となる住宅の性能は語られる事が少なくなってしまう傾向があります。
正しい家造りは、基本となる住宅の性能があってこそです。
住宅の基本性能は、住む人の命を守る場所である事と日常の生活の雨風を防ぐ場所である事です。
つまり住宅瑕疵履行法で守られる性能となる部分がそうであるという事です。
家造りの現場では、住宅の基本性能となる箇所の住宅工事が進行しています。
住宅の蒸れ腐れを防ぐ為の通気断熱WB工法の換気装置のハットヘルスに棟瓦が施工されて、屋根の工事が完了しています。
住宅の外壁部には耐力壁面材が施工された後に、省エネ性能の為の樹脂サッシが取り付けられます。
そのサッシ枠周辺部を防水テープによって防水処理をします。
その上に外壁部の防水処理の為に透湿防水紙が貼られます。
防水紙の重ね継ぎ手部には、通気断熱WB工法の場合は、省エネ等級4のトップクラスを可能にする為に気密テープ処理がされます。
防水紙の施工によって外壁部の防水処理が実現される事が現在の住宅工事の考え方です。
外壁材のみに防水を頼る住宅工事では現在の住宅工事ではないという事です。
住宅に求められる基本の性能となる工事をしっかりと大切にする事によってこそ正しい家造りが実現出来ます。