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2006年1月23日
住宅デザインと通気層
家造りの現場での住宅工事は順調に進行しています。
昨日の工事までで断熱材の施工が終わりました。
一見、普通に断熱材が外壁部と屋根の住宅の内側に張られているように見えますが、じつはこの断熱材の施工方法に幸せ家造り工房のデザインハウスでも外壁部の通気層を確保する秘密が隠されています。
なぜ、あえてそのような高度な施工技術を必要とする方法がされているのか?
デザイナーズハウスを代表とするキューブ型の住宅(四角い住宅)では屋根の軒天部分が無い面のある住宅となります。
外壁材と躯体の間に蒸れ腐れを防ぐ為の通気層は、外壁部と基礎の間の水切り部分から空気を取り入れ、外壁と躯体の間の通気層を流れて上部の外壁と軒天の間の通気見切りや軒天の換気孔から外に流れます。
軒天の無い壁面の場合、この外壁通気層の出口となる部分が無くなってしまう為、普通に通層を設けても空気が籠るだけで蒸れ腐れを防ぐ為の換気は出来なくなってしまいます。
必要なのは空気の流れが出来るようにする事です。
その為の方法の施工がされて、外壁部の通気層の空気の流れが出来る技術がなされているわけです。
住宅のデザインにこだわるでのあれば、そのデザインと住宅性能を両立出来る正しい知識と技術が必要です。
安易にデザインだけを真似て肝心の住宅性能を軽視する家造りであってはいけません。