部屋数を減らすと安くなる

幸せ家造り工房のホームページのアクセス解析で、検索されているキーワードでおもしろい言葉がありました。
｢部屋数を減らすと安くなる｣
想像するに、ローコスト住宅メーカーさんと折衝中の方が検索したキーワードでしょうか？
なぜか？
ローコスト住宅メーカーさんの場合、住宅の標準価格の考え方で住宅の内壁の長さの規定がある場合があるからです。
住宅の内壁の総長が、標準のメーター数より長くなるとオプション扱いになって金額に上乗せされるルールです。
部屋数を増やせば、部屋を仕切る壁が増えるので必然的に内壁の壁の総長は増えますから。
厳密に住宅の積算で考えると、部屋数が増える＝壁が増える　なので壁を構成する材料である柱とその柱を支持する桁梁の構造材・壁下地材・巾木廻縁等の造作材・壁仕上材が増えるので住宅原価は上がります。
反対に大工さんの工事費は、住宅１棟単位で請け負う事が多いので変わらない事が多いです。
厳密に言うと｢部屋数を減らすと安くなる｣ではなく｢部屋数を増やすと高くなる｣と考えられて、住宅会社側は判断してお話する事が多いようです。
でも、実際には住宅原価として大きく影響があるのは部屋数ではなくて、部屋毎に設置される建具の費用だと覚えておきましょう。
住宅原価の根拠の発注形態のカラクリ（これは詳しく書けない）を解いていくと、｢建具を減らすと安くなる｣になります。
だから当然、ローコスト住宅メーカーさんも標準の建具の数の規定があって、それをオーバーすればオプション扱いとなります。
ちなみに、この考え方はローコスト住宅メーカーさんでの考え方で、全ての住宅会社に当てはまるものではありません。
本来は、追加・オプション扱いするものではなく、お客様の御希望の部屋数・建具、使い勝手を考えて家造りされるものです。