家庭内事故を考えて

今日もプラン作りに没頭の一日でした。
作成したプランの設計図書をレイヤーとグループ毎に整理してから、別件のお客様の住宅のプランの作成に入りました。
こちらは、前回、平面プランを２プランまで作成していたので立面図を作成してから構造計算書の作成。
構造計算には正確な設計図書である平面図はもちろんですが、住宅の高さ関係を明記した立面図等も必要になることを知っておいてください。
この住宅プランでは吹き抜けがプランのポイントになる為、床剛性の検討が重要になります。
作成後は次のお客様のプラン。
このお客様の住宅プランでは尺モジュールとメーターモジュールの比較検討です。
住宅のプランにおいて、住宅の安全性を考慮する事は当り前の事ですが、どうもデザインを重要視するあまり、この安全性が欠いた住宅を見る事があります。
その家造りをした住宅会社の言い分としては、お客様の納得の上だからというのが良く言葉です。
でも、ちょと待ってください。
例え、お客様が納得したとはいえ、その住宅を提案したのは住宅会社の方です。
お客様の御希望でも、あきらかに普段の生活で家庭内事故を起こすような住宅デザインをするものではありません。
例えば、オープンタイプの手摺のない階段をデザインされた場合、それは大人目線の使い勝手で大丈夫といった判断だけで、小さなお子さん・高齢者の使用を配慮されていない事になります。
階段からの落下事故の危険性をお客様に理解して頂く努力をしなくてはいけません。
まして、住宅会社のデザイン性だけでの提案なら、住宅会社自身が家造りでの安全性の配慮を放棄した事になります。
家庭内事故は、多くのケースでは表に出ない事故として扱われてしまいます。
家造りにおいてはプランの段階からこういった家庭内事故を未然に防ぐ配慮をした提案をしていかなくてはいけません。
住宅は安全でなくてはいけません。